パラグアイーブラジル間の鉄道に進展
ブラジルの鉄道会社(Ferroeste)とブラジル交通省の国内交通インフラ課(DNIT)の協力により、パラグアイに鉄道が通ることが確定した、とパラグアイ投資輸出機構(Rediex)のエドゥアルド・クラリ氏が述べた。
この鉄道はパラグアイのエステ市の対岸Foz de Iguazuから150キロ離れたパラナ州Cascavelを結ぶ鉄道でこれが出来ればパラグアイから鉄道で大量輸送で海に面するパラナ州Paranagua港までパラグアイ製品を直送出来、船便で最終目的地までの輸出が容易となる。
内陸国パラグアイにとっては鉄道による海への輸送手段確保は何年も前からの悲願で中国、台湾、フランス、ドイツ等からも再三にわたり鉄道網建設による復興計画の申し出が行われてきた。
ブラジルの鉄道網拡大計画はルラ大統領の政府計画に組み込まれており、工事は2009年上半期に開始すると思われる。
*パラグアイとブラジルはパラナ川に2番目の橋の建設をする。両国をPresidente Franco(アルト・パラナ県)Foz de Iguazuの国境に沿って結ぶ。この橋は「友情の橋」より10キロ下流に建設される。このプロジェクトは5年前にブラジルとパラグアイ政府が道路統合協定に合意し、資金は全てブラジル政府から拠出される。
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tag : 2008年12月31日号
世界で2番目に大きいステビアのクリスタル化工場が完成
9日、イパカライに世界で2番目に大きいカーヘー工場(Ka`a he`e・ステビア/クリスタル状甘味料)NL Stevia社(社長は南米サッカー連盟会長のニコラス・レオス氏)の落成式がルゴ大統領、フランコ副大統領等が出席して行われた。
工場の建物面積は1万㎡で、土地面積は10ヘクタール。投資金額は800万ドルに上る。
甘味料の元となるKa`a he`eのクリスタル化の初年度の生産能力は年間120トンで、2010年には年間240トンの見込み。これによりステビアのクリスタル化では、中国に次いで2番目(栽培面積2万5000ヘクタール、9個の工場)規模を持つ工場となる。
工場操業により、直接雇用120人、間接的に3000農家、全体で1万5000人が当工場により、利益を受ける。2010年には栽培面積の拡大により3万人に利益をもたらすと見込まれている。
ニコラス・レオ会長は、ルゴ大統領が大統領就任式に「国民一人一人が国の建設に必要なレンガを組み立てる必要がある」と述べたように、レオ会長はこの工場の建設は国をもっと良くする為の自分に出来る貢献であり、産業界と貧困層が互いに協力することにより国の発展に繋がる、と語った。
NL Stevia社の最大輸出先として欧州市場を狙っている。しかし、クリアすべき問題として欧州の輸入規定は95%の純度だが、NL Stevia社のステビアは92%に留まる為、交渉の余地が必要である。また、メキシコと米国に輸出するための承認を待っている。
商工省の関係者によれば、800万ドルの投資金額を2年で回収する見込みがあり、国内での最大顧客としてはCargill社(コカ・コーラ社への甘味料調達社)である、と語った。
パラグアイでステビアの時代が始まった
パラグアイステビア協会(Capaste)のカルロス・フィッシェル会長は、NL Stevia社の開始で、パラグアイでステビアの時代が始まった、と述べた。
ブラジルのマリンガにあるステビアのクリスタル化工場でも、年間最大110トンしか生産できない。他に、パ国内のルケ市にあるNativa Guarani社は年間50トンの生産量。
ステビアのアイスクリームが発売される
近日中にステビア入りのダイエットアイスクリームが、発売されることがAmandauのホルヘ・レオス経営者によって9日、発表された。
バニラ、チョコレート、クレマ・アメリカーナ味がステビア入りになる。普通のアイスクリームと変わらない味だ、と語った。
栽培面積を拡大することが第一課題
ステビアの国内・国際需要をカバーするためにも、ステビアの栽培面積を拡大することが第一課題である、とNL Stevia社の農業技術者オスカル・サンチェス氏が述べた。
同社は、栽培面積拡大のために時間とお金をかけてきたが、まだやることが多くある。
「我々は生産に多く投資してきた。農家に約1億1000万本のステビアの苗木を提供してきた。また、生産を増やす為にも2009年には5000万本の苗木を提供する予定である」と述べた。
現在、パラグアイ国内のステビア栽培面積は1500ヘクタールで、国内や国外のステビアの需要をカバーするには最低5000ヘクタール必要になる。
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tag : 2008年12月15日号
牛肉の輸出トン数が大幅に縮小
牛の畜殺数も5割減少
国内の精肉業者は月間平均12万頭の牛を畜殺していたが、米国に端を発した世界的金融危機の影響を受け、10月および11月度は牛の畜殺数は6万頭に低下するとの予測をパラグアイ食肉会議所のコルニ会頭が明らかにした。
10月中旬から下旬にかけては多くの精肉業者はロシア市場およびEU市場への輸出取引を締結出来ていない。コルニ会頭によれば輸入業者が銀行からの融資を断られているためであると説明する。
また、パラグアイ産牛肉の主要取引先でもあるチリ市場への輸出も停滞気味である。
輸出ピーク時にはパラグアイ産牛肉の取引価格は1トンあたり3900~4200ドル (最高値は1万ドルを記録)であったのが、現在では3000ドルまで値を下げている。
コルニ会頭によれば、今年度いっぱい現在の状況が続くようであれば、牛肉生産業者にも影響が出始めるであろうと述べている。
牛肉の輸出トン数が縮小する一方で2008年度の牛肉輸出総額は7億ドルに達する見込みである事をSENACSAのウゴ・コラレス局長が明らかにした。
口蹄疫対策で国境監視を強化
国立家畜衛生局(SENACSA)は口蹄疫対策として国境から15Kmにある牧畜農家の牛の移動に関して新たに厳しい規制を課した。現在、パラグアイは口蹄疫ワクチン接種清浄国の国際ステータスを獲得している。
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tag : 2008年10月31日号
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