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不正撲滅への第一歩
検察庁、湾岸局マフィア組織を一斉摘発
検察庁は4日(木)、港湾局(ANNP)内で暗躍していたマフィアグループのネットワークを摘発して、支局長2名を逮捕した。
今回の摘発が可能となったのは、新しく湾岸局の局長に就任したアルビノ・ゴンサレス氏の告発によるもので、検察庁は8月18日からゴンサレス氏と共同でおとり捜査の計画を練り、25日から実行に移された。
おとり捜査では全国の港湾支局長等が如何にして微税の一部を流用し、局長に賄賂を手渡すかの方法が分析された。
捜査が実行された数日間だけでゴンサレス局長の手元に8千万グアラニーの賄賂が手渡された。ゴンサレス局長によればおとり捜査中に各支局長は賄賂の提供は長年行ってきた慣例だ、と述べたことを明らかにした。前局長のヴィセンテ・サンチェス時代には月に平均で4億グアラニーの賄賂が手渡されていた疑いがある。「港湾局だけでこの様な額が裏で動いているのだから、税関局ではさらに大きな規模の賄賂が取引されているはずである」とゴンサレス局長が述べて、捜査のメスを各機関に入れていく必要性を訴えた。
検察庁は逮捕されていない残りの支局長達を全国で指名手配にかけて捜査にあたっているものの、多くが国外へ逃亡した模様である。
ルゴ大統領は5日(金)、記者会見で「不正がまかり通る時代は終わった。今回の摘発は序章にすぎない」と述べ、不正撲滅に全力で立ち向かっていく政府の姿勢を改めて強調した。
事件摘発の翌日、港湾局の税収は3億6千万グアラニーから一気に6億グアラニーに増えた。

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tag : 2008年9月15日号
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