2008-02-29

「こんなことは入植以来初めて!」日系農家大喜び! 大豆収穫始まる




大豆の収穫始まる

原油高騰の煽りと中国の爆発的な穀物輸入等を受けて
世界的な穀物需給が逼迫する中、パラグアイ各地で
大豆収穫が始まった。今やパラグアイの大豆生産量は、
世界でも5本の指に入る程の重要生産国となっている。
パラグアイ穀物生産の牽引力となった各日系移住地でも
大豆の収穫が始まった。

◎ピラポ農協=大豆作付け面積は20000ヘクタールと
なっており、2月末時点では収穫作業に入ったのは未だ
10%程度で3月一杯はかかる見込み。
今年度は比較的天候に恵まれて概ね良好な収穫を見込んでいる。
昨年は1ヘクタール当り3トン弱の収穫あった。(三浦博道参事談)

◎ラパス農協= 大豆作付け面積は12000ヘクタール。
収量はヘクタール当り2、5トン程度予想。
昨年は2、7トンあった。
この1、2月は雨が少なかったが、2月26日、
久しぶりに雨らしい雨が降ってホッとしている。
全体的には移住地の30%程度雨不足。

ひまわりは昨年に比べて100%増えて1200ヘクタールで
約2500トンの収穫があり、既に販売も終わった。
1ヘクタール当り約2トンの収穫。
販売価格は1トン当り500~600$(小西弘之参事談)

◎イグアス農協=収穫作業は始まったばかりで
大豆作付け面積は17000ヘクタール。
収量は1ヘクタール当り3トンを越すのではないかとみている。
昨年は3トン弱だった。
ひまわりは昨年に比べて3倍以上増えている。

非遺伝子組換え大豆は全体の10数%だが、
従来の遺伝子組換え大豆に対抗するより強い雑草が
出て来たりしていることと世界的に食の安全意識が
深まっていること等から今後、非遺伝子組替え大豆が
増えるのではないかとみている。

岐阜県のギアリンクス(株)からはアウロラ品種(非遺伝子組替え)
1000トンの要請があったが、ほぼ、賄える見込み。
(篠藤真喜男参事談)




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2008-01-15

休憩室ー2008年新年号




“朝露に
   コロリ転がる
       熟れマンゴ”
         (ペンペン坊)
 
爽やかに明けたパラグアイの新年。
明けましておめでとうございます。
何やらいい事ありそな初日の出…。

天然ガスや石油がどんどん湧出し、ウランや金銀、レアメタルがザックザック、わんさか外資が殺到し活況を呈するぼくらのパラグアイ…。
驚いた事に日本からも新移住者が続々入国してくる。ウッヒヤ~、何だこりゃ~_と嬉しい悲鳴をあげた所で目が覚めた。

これがボクの初夢だ…。
夢とは言え、何ともめでたい!―とはいえ、現実は厳しい。

昨年から不穏な兆候をはらみながら年を越した世界情勢。原油高騰にアメリカ発の金融破綻の時限爆弾で一気に世界大恐慌前夜の予兆に立ちすくむ飽食を貪ったキリギリスたち。

かっての日本人たちは「もったいない」という素晴らしい精神を持っていた。今、その「もったいない」という言葉が環境保全につながる1番ふさわしい言葉とされて、世界中で広めようという運動が行われている。日本人が忘れてしまったその言葉をノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイさん(ケニア共和国副環境相)が「もったいない」運動として世界中に広めている。

あの鎖国の江戸時代はほぼ食糧もエネルギーも100%自給自足の理想的な循環型社会だった。
太陽エネルギーをたっぷり吸収して育った森は人間が使いやすい形のエネルギーに変換して炭や薪を恵んでくれた。
自然と共生することによって「持続可能な発展」が出来る社会システムだった。ボカ~、このパラグアイだったら、あの江戸時代のような循環型社会が実現できるのではないか、と秘かに夢想している。

「足ることを知っているものにとってのみ、この世は豊かである」という珠玉の言葉をしみじみと噛みしめたい、と思う新年とはなった。




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2008-01-15

年頭の言葉 2008年 1月1日 新年特別号




破局を迎えた西欧型文明に代わる
自然共生型の日本文明


                  日系ジャーナル
                  主筆 ミチオ高倉


新年明けましておめでとうございます。
期待に満ちた新年が明けましたが、期待と裏腹に
厳しい年明けとなった。
昨年、世界はアメリカ発のサブプライムショックと
原油高騰という二重苦によって翻弄され、その大波は
静まる気配を見せぬまま2008年に突入した。

原油高騰は多分に人為的な作為による部分が
大きいもののこの暴走を押さえる糸口を見いだせずに
荒波に翻弄され続けている。
これまでも世界は幾たびとなく破局の深淵を覗く瀬戸際に
追い込まれたものの何とかそれらの危機を回避してきた。      

しかし、今回のダブルショックは世界中の金融界に
時限爆弾を放り込んだに等しくその除去は困難を極める。
そして原油高騰は近代社会の根底を揺るがす破壊力を秘めている。
これらの危機はかえって従来顧みられることの少なかった
資源食糧大国南米の価値を再認識させるものとなった。

世界のリーダー役を果たしてきたアメリカだが、
このダブルショックでアメリカのドルの威信も
“資源”や“食“に於ける優位も大きく揺らいできた。
つまり、アメリカの穀倉地帯は地下水をがぶ飲みする
ことによって支えられてきた。

その肝心の化石帯水層の枯渇が囁かれてきた。
さらにアメリカの農民が大型機械化によって抱える
莫大な借金も大きな問題になっている。  

地下水の枯渇に加えて異常気象が常態となった
昨今の干ばつも拍車をかけている。

地下水の過剰なくみ上げはアメリカだけでなく
中国やインド等でもより深刻な問題になっている。
食糧危機の最大の問題は成長著しい中国(13億人)、
インド(9億人)をはじめとした「食の欧風化」だ。
一体彼らの胃袋を誰が支えるというのか?

日本や欧米の先進国では、飽食による太りすぎで
ダイエット・フィットネスが大はやりの一方、
毎日3万人の子どもたちが餓死している。

地球上でおよそ5人に1人が栄養不良や飢えで苦しみ、
1年間で約1,000万人、餓死している。
食糧配分のアンバランスは結局、経済の南北問題に
尽きるのだが、飽食の日本では1年間で約1000万人分の
食糧がゴミ(約半分が生ゴミ)として棄てられているという
データは忍びない。


秘かに進行する「劣等民族は削除されて然るべき」という
“優生学“の思想


さらに問題なのは、食糧の生産量を上げるために
近年爆発的に拡大を続ける遺伝子組み換え作物農業が
世界中を席巻していることだ。
遺伝子組み換え作物のフランケンシュタイン化は
それを食糧とする人間を微妙に破壊し汚染し続けている。

今や世界中の食糧の生殺与奪権を握っているのは、
いわゆる「穀物メジャー」であり、
食糧の流通に支配力を持つ「多国籍企業」だ。

ここで気になる昨今の医学会の報告によると
「70年代に生まれた人は、50年代に生まれた人に比べ、
運動能力のある精子が24%も減った計算になる」
(英国・スチュワート・アービン博士)そうだ。

意図的に原油高騰を煽り、金融危機を招いた
巨大な力を持つ陰のグループがいるとしたら、
食糧の分野に於いても我々はまんまと彼らの術中にはまり
地球のがん細胞となった人類削減という筋書きに
協力しているのかもしれない。

確かに南米は世界の食糧基地である。
だが、やっと南米の出番がきたとしてやみくもに
喜々として農業生産拡大を続けていくと、
一方で環境破壊を引き起こし、
さらなる地球の温暖化に拍車をかけることにつながる。

資源を乱費し化石燃料をフルに活用する西欧型文明が
20世紀の世界を主導し発展させてきたわけだが、
このブルドーザー型使い捨て文明を継続すれば間違いなく
人類は滅亡する。

日本も西欧文明を導入し、追随することによって
世界第二の経済大国にのし上がった。


破滅を回避する“叡智”は「自然と共生する生き方」を持つ
日本文明に


かっての日本は慎ましやかな足ることを知る、
自然と共生する文明があった。

その日本の素晴しい本質を見抜いた人物がいた。

「私が断じて滅びないことを願う1つの国民がいる。
それは日本人だ。あれほど興味ある太古からの文明は
消滅させてはならない。日本は驚くべき発展をしたが、
それは当然で、他の如何なる国民にもこれほどの資格はない。
彼等は貧乏だ。しかし、高貴だ。」
(第二次世界大戦中、日本の敗色が次第に濃厚となりつつ
あった1943年に、大正時代の駐日フランス大使で劇作家・
詩人のクローデルがフランスの詩人・思想家ポールヴァレリーに
語った言葉)

今の日本人は貧乏とは言えない。
だが、残念ながら果たして“高貴”だ、と胸を張れるか、
甚だ疑問だ。

西欧の怒濤のような植民地化の大波で400年近い
植民地に甘んじたインド、無惨な姿に陥った中国、
切り刻まれたイスラム圏。

これら暴力的な植民地化の荒波に東洋で唯一、立ちふさがり、
アジアを解放した誇り高き日本。

だが、その誇り高き日本精神は戦勝国による
自虐史観(war guilt information program)の
刷り込みによって完全に骨抜きにされ洗脳されてしまった。

以後の日本はアメリカの庇護の下、
ひたすら経済至上主義路線を突っ走った。

だが、経済大国という目標を達成した母国日本は
次なる国家目標を見いだせず立ちすくんでいる。

一方、幸いにして海外居住の移住者たちは
自虐史観の害毒に侵されることなく戦前の日本精神を
矜持(きょうじ)している。

欧米の自然征服型の文明に抗して自然共生型の
文明のDNAを持つ我々移住者は南米という異文化の中で
牽引車としてのステイタスを血と汗を流して確立した。

我々移住者が自信をもってこのパラグアイの地で
新たな自然共生型の生き方を提示することが
破滅回避の小さな源流となり、やがてその流れは
大河となって地球再生につながるだろう。




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tag : 2008年新年号 年頭の言葉 サブプライムショック 原油高騰 自然と共生する生き方 移住者 南米 パラグアイ

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